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トップ4陥落のマンUに望むのは、
不用品とプライドを捨てる勇気。 

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粕谷秀樹

粕谷秀樹Hideki Kasuya

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photograph byUniphoto Press

posted2019/05/09 15:00

トップ4陥落のマンUに望むのは、不用品とプライドを捨てる勇気。<Number Web> photograph by Uniphoto Press

残留の可能性が高くなっているポグバ。赤い悪魔の真の復活へ、新シーズンこそ本領を発揮できるか。

悪名高い代理人が抱える顧客。

 なお、ポール・ポグバは残留する公算が大きい。彼のエージェントを務めるミーノ・ライオラが何かと面倒くさい人物であることは、賢明な読者の皆さんもご存知だろう。

 レアル・マドリーのフロレンティーノ・ペレス会長も、ライオラとのビジネスを極力避けてきた。ジネディーヌ・ジダン監督はポグバを高く評価しているが、彼にはもれなくライオラが付いてくる。トラブルのもとに自ら近寄る愚を犯してはいけない。

 ちなみに、強引すぎるビジネスで悪名高いエージェントは、アヤックスのマタイス・デリフト、ローマのコンスタンティノス・マノラスと、今夏の市場で激しい争奪戦が予想されるCBを顧客として抱えている。

 ユナイテッドはCBの即戦力を是が非でも獲得しなければならない。ポグバ、ロメル・ルカク、ズラタン・イブラヒモビッチ(現LAギャラクシー)……。近ごろのユナイテッドは、ライオラ物件がやけに目立つ。

強化担当の刷新が火急の案件。

 今夏のユナイテッドは、フットボール・ディレクター(FD)の選任が最優先事項になる。

 この役職で、ユナイテッドはリバプールとマンチェスター・シティに大きすぎる後れを取っている。移籍市場ではド素人のエドワード・ウッドワードが強化を仕切っているために的外れな人選が続いていると、当コラムやテレビ解説で何度も指摘してきた。2強との大差を産んだ諸悪の根源である。

 リバプールとシティは現場と強化部門の連絡が密で、クラブとしての意思疎通が図られている。また、監督が一定の権利を持って人選し、強化担当は現場の意見に基づいてリクルートに努める。

 さらに移籍手続きが迅速、かつ丁寧で、メディカルチェックも細部にわたる。しかも選手だけでなく、家族のアフターケアも惜しまない。リバプールとシティから不満が聞こえてこないのは、組織としての一体感があるからだ。

 ユナイテッドは現場と強化部門の関係が希薄で、監督が一定の権利を持っていたとしても、リクエストどおりの人選が進められたケースは稀だ。移籍手続きはスムーズではなく、家族のアフターケアには無頓着だ。

 もはや一刻の猶予も許されない。業界に精通し、強化の何たるかを熟知するFDを招聘する必要に迫られている。少なくともウッドワードは、強化担当セクションから外れるべきだ。

【次ページ】 移籍市場でも存在感は薄れがち。

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