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宮崎敏郎に何が起こっているのか?
苦戦のDeNAで待たれる天才復活。

posted2019/05/05 12:00

 
宮崎敏郎に何が起こっているのか?苦戦のDeNAで待たれる天才復活。<Number Web> photograph by Kyodo News

小学生の時から変わらない宮崎敏郎の打撃フォーム。広角に打て、長打もあり、守っては強肩という、高い身体能力を誇る。

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石塚隆

石塚隆Takashi Ishizuka

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Kyodo News

 変わらないことの困難さ――。

 多くのプロ野球選手がレベルアップを目指すため毎年のようにフォームのマイナーチェンジを試みるが、横浜DeNAベイスターズの宮崎敏郎にかぎっては“変えないこと”を信条としてシーズンに挑んでいる。

 今年31歳になる宮崎は、2017年に首位打者を獲得すると、昨年は2年連続打率3割超えを果たし、さらに28本塁打を放つなど筒香嘉智と並びチームにとって欠かせない攻撃の要に成長した。

 特徴は言うまでもなく“天才的”と称される打撃術だ。

「今はやるべきことをチェックして」

 右脚に加重する独特のバッティングフォーム。投球動作に合わせ左脚を上げ絶妙なタイミングでボールを捉え、前の壁は揺るがず決して体が開くことはない。

 また、トップからしっかりと強く振り切ることができるので、逆方向への対応もできる。仮に速いボールに差し込まれたとしても右脚を中心に小回りが利くので強い打球を打ち返す。そして忘れてはいけないのは強く柔らかいリストの持ち主であり、類まれなバットコントロールを可能にしているということだ。

 しかし今シーズンは開幕から不調が続いた。

 4月を終えた時点で100打数を超えながら打率.165、得点圏打率.048、打点4と“らしくない”数字が並んでいた。それでもラミレス監督からの信頼は厚く、レギュラーとして試合に出続ける日々。

 そんな苦しい渦中にある宮崎に「何が起こっているのか?」と問う。

「打ちたい気持ちを持ちながらも、今は自分の中でやるべきことをチェックして毎日クリアして行くといったところです。当然、焦りもありますが、何よりもチームに迷惑をかけているので、いろいろと思うところはありますね……」

 その口調はマイペースな宮崎らしく朴訥としたものだったが、どこか暗い響きがあった。

 チームは4月に10連敗するなど厳しい状況にあり、宮崎の不振もその要因のひとつとなっていた。

【次ページ】 「継続することの方が難しい」

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