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GK大国ドイツが抱える後継者問題。
ノイアーの後釜はニュベルだけか? 

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遠藤孝輔

遠藤孝輔Kosuke Endo

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posted2019/05/04 10:00

GK大国ドイツが抱える後継者問題。ノイアーの後釜はニュベルだけか?<Number Web> photograph by Getty Images

シャルカーにとって最後の希望になりつつあるアレクサンダー・ニュベル。移籍も噂されているが……。

ノイアーと比べられるモダンな能力。

 もちろん、過度の期待は禁物だろう。若くしてビッグクラブの正GKに抜擢され、その後に思うような進化を遂げなかった選手はごまんといるからだ。20代前半でバイエルンの守護神になったミヒャエル・レンジンク、トーマス・クラフトがその代表格と言える。また、怪我に泣かされたレネ・アドラーやピークが早すぎたティモ・ヒルデブラントのようなケースもある。

 ただ、シャルカーが惚れ込む男の才能に疑いの余地はない。U-14までフィールドプレーヤーだった実績は伊達ではなく、左右両足を遜色なく使いこなせるのが大きな特徴だ。前所属先のパーダーボルンでチームメイトだったエリック・クロルは、ブンデスリーガ公式サイトで「アレックス(ニュベルの愛称)の足は多くのフィールドプレーヤーより優れていた」と証言している。

 もちろん、GKに最も必要な「守る能力」も高い。抜群の反射神経を活かしたシュートストップが武器で、観る者をアッと言わせるビッグセーブでシャルカーのハートをがっちり掴んでいる。足下の技術を含め、よく比較されるのはやはりノイアーだ。モダンなGKに求められる要素がすべて備わっている。

バイエルン移籍を薦める解説者も。

 この逸材が成長するには何が必要か。元ドイツ代表MFで、現在は解説者のディートマー・ハマンは噂にあがっているバイエルン移籍を薦める。

「若手に必要なのは試合より学びだと思う。マヌエル・ノイアーと1年間一緒にトレーニングすることは、シャルケでプレーする以上にニュベルのためになるだろう」

 大胆なアドバイスにも聞こえるが、必ずしも間違っているとは言えまい。バイエルンのセカンドGKであるスベン・ウルライヒは、控えの立場を承知の上でドイツ王者に加わった数カ月後、古巣シュツットガルトの関係者にこう話していた。

「たった3カ月だよ。3カ月でシュツットガルトにいた時より上手くなった実感があるんだ」

【次ページ】 CLに出られるクラブへの移籍はあるか。

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