金子部長「これからはお客様の立場で」

　こうした気持ちのやり取りが、とにかく心地いい1日だった。

　金子部長はDDTでの男色ディーノ＆スーパー・ササダンゴ・マシン＆ばってん×ぶらぶらvs大鷲透＆平田一喜＆上野勇希の試合に巻き込まれ、リング上で試合を見ることに。あげくディーノに唇を奪われた。そうやって笑いの中で、自然に金子部長がマイクを握り、プロレスファンに感謝を述べる流れになった。

　大会後のインタビュースペースでも、金子部長はコメントを残している。

「私は今まで、ゆっくり椅子に座ってプロレスを見たことがないんです。これからはお客様の立場で、福岡にプロレスが来た時にはいろんな会場を覗いてみたいですね」

　トラブルやアクシデントは数えきれないほどあっただろう。それでも会場スタッフがプロレスを好きになってくれた。そのことを、この会場で行なわれた名勝負の数々とともに忘れずにいたい。