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清水・立田悠悟、丸坊主の決意。
冨安健洋との“差”を埋められるか。 

text by

林遼平

林遼平Ryohei Hayashi

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photograph byJ.LEAGUE

posted2019/03/30 10:30

清水・立田悠悟、丸坊主の決意。冨安健洋との“差”を埋められるか。<Number Web> photograph by J.LEAGUE

長身センターバックとして立田悠悟は注目の存在だ。清水の地で外見だけでない存在感を見せてほしい。

下を向いても何も始まらない。

 人間誰しも成功ばかりではない。成功体験を生み出すには失敗を経験しなければならないし、より良いものを作るにはトライ&エラーが必要だ。目の前の1日、1日に全力を注ぎながら、日々成長していくことがさらなるステップアップへの道標となる。

「前の試合でうまくいかなかったこと、というのは自分の中でちょっと苦手意識になっていたりしていた。だから短い間で頭をクリアにして“もっとこうした方がいい”というのは考えなければいけないと思う。

 やられてしまうことは少なからずあるので、そんな中でも次にどうしていくか。失点したからといって下を向いても何も始まらない。自分は上を向いて思い切ってやるというか、自分の長所は思い切りの良さだと思うし、そこが出せなければ意味がない。そういったところはどんどん出していければいいと思います」

自信を過信や慢心に変えない。

 ミャンマーの地で行われたAFC U-23選手権予選では2試合に先発出場を果たし、守備の中心として周りに声をかけるリーダーシップを発揮しながら無失点勝利に貢献。確かな成長を代表のピッチで示して見せた。

 そして週末には再び結果が求められるJリーグが待っている。チームのリーグ戦初勝利のため、守備の人間として目指すは無失点のみ。相手がどこであろうが全力で目の前に立った選手をねじ伏せるだけだ。

「自信をいかに過信や慢心に変えないかが大事」

 この言葉は昨年、立田が語っていた言葉である。

 油断は禁物。謙虚に、真摯に、目の前の試合に挑む。

 水を吸うスポンジのごとく成長を続ける男がJリーグのピッチの上で真価を発揮した時、あの丸坊主の姿はすでに見慣れたものになっているかもしれない。

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