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絶対女王、いよいよドバイ出陣。
ルメール「アーモンドアイは特別」
posted2019/03/29 16:15
text by
平松さとしSatoshi Hiramatsu
photograph by
Satoshi Hiramatsu
現地時間の3月27日、午前5時前。クリストフ・ルメール騎手がドバイ、メイダン競馬場に現れ、日本馬2頭の追い切りに跨った。
そんな日本のリーディングジョッキーをいきなりのアクシデントが襲う。
まず跨ったのはレイデオロ。芝コースを軽く歩かせて100mほど行ったところで、ダービー馬の右前、脚元に近い場所から1羽の小鳥が飛び立った。
「レイデオロが驚いてターンするようにビュッと横へ飛びました。スピーディーな馬なのでその時の動きが凄く速くてついていけませんでした」
ルメール騎手は振り落とされたが、放馬する事なく、すぐに乗り直した。
「びっくりしたけど、僕も馬もなんともありませんでした。だからすぐに騎乗し直して、追い切りました」
その後の追い切りの動き自体は「とても良かった」と言い、更に続ける。
「去年はレース前に少しエキサイトして、レースでは引っ掛かってしまいました。でも一つ年齢をとった今は心身ともに成長し、落ち着いているから大丈夫です」
ルメール「ドバイの芝にもあっている」
レイデオロの追い切りを終えたルメール騎手は、下馬したのも束の間、今度はすぐにアーモンドアイの手綱を取った。
「リラックスしていました。でも、同時に集中力がありました。馬自身のコンディションが良いからフットワークも抜群でした。ドバイの芝もあっているようでとてもスムーズに走ってくれました」
ゴール板を過ぎてから舌鼓を打つシーンがあったが、これには次のように言った。
「少し物見をしました。だから“そっちじゃないよ”という意味で、チッチッ!と鳴らしました」
ドバイでは初めてとなるアーモンドアイとのランデブーを楽しんだ後、その感触を改めて口にした。
「美浦トレセンで最後に乗った時(3月13日)と比べても、変わらず良い感じでした」