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「メジャー優勝」を正夢にするため、
畑岡奈紗のイメージが整い始めた。
text by
雨宮圭吾Keigo Amemiya
photograph byGetty Images
posted2019/03/27 07:30
アメリカでも充実の表情の畑岡奈紗。アメリカでの挑戦で日々たくましさを増している。
5年以内のメジャー優勝を狙って。
大きなチャンスを逃したとはいえ、11月には日本開催のTOTOジャパンクラシックで米ツアー2勝目を挙げるなど目覚ましい活躍を見せ、日本女子No.1選手の立ち位置を確立した。
プロ3年目を迎える今季は、プロ転向会見で語ったもう一段上の目標である「5年以内にメジャー優勝」に本格的に照準を定めていくシーズンになる。
多忙で短いオフが明けて、すでに米ツアー3試合、沖縄での日本ツアー開幕戦に出場。まだトップ10入りはなく、畑岡自身のプレーの感覚もそうした成績に応じたレベルにとどまっているようだ。
「もうちょっとトレーニングや練習をしたかったなという状態で開幕してしまった。クラブも新しくなったりで慣れるまでには時間もかかる。4試合を戦ってみて足りていない部分を感じたので、そこを重点的に練習していきたい」
「いいプレーを4日間続けないと」
再渡米直前の日本で過ごした時間は、仕切り直しの意味も含めて、ちょうどいい調整期間となったはずだ。KIAクラシックを経て、4月4日からは今季メジャー初戦となるANAインスピレーションが開幕する。
「シーズンが始まって結構早い段階で迎えるメジャーになる。グリーンが硬く、距離もあって、ラフも長い。いろいろな部分ですごく難しかったなという印象が昨年は強かった。全米女子プロでプレーオフをしたけど、それも最終日にいいスコアを出してやっと追いついた。
いいプレーを4日間継続していかないと、特にメジャーでは勝てないと去年メジャーを5大会戦って感じた。まだ4日間トーナメントでの優勝もない。体力面だったり、まだすべての面で成長が必要だと思っている」