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20歳を迎えるゴルファー三浦桃香が
いつも笑顔でプレーできる理由。

posted2019/02/06 11:30

 
20歳を迎えるゴルファー三浦桃香がいつも笑顔でプレーできる理由。<Number Web> photograph by Kiichi Matsumoto

text by

林田順子

林田順子Junko Hayashida

PROFILE

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Kiichi Matsumoto

  昨年は三浦桃香にとって、試練の1年だった。

  8歳からゴルフを始め、高校1年生の時に2つの大会でベストアマチュア賞を受賞。長身から打ち出されるパワフルなショットと抜群の飛距離で黄金世代の一人として、注目を集めている。

  だが、一昨年のプロテストは、直前の交通事故の影響もあって不合格。昨年の夏から秋にかけては7試合連続予選落ちをし、来季ツアーの出場権をかけた11月のファイナルQTで、なんとか前半戦の出場権を獲得した。20歳になる2019年は勝負の年。大人への入り口に立った彼女は、今、ゴルフとどう向き合っているのか。

 昔はただゴルフをしていただけで、プロになろうとは考えていなかったし、私の実力では無理だろうって思っていました。

 それが高校1年生のとき、日本女子アマチュアゴルフ選手権で4位になって、初めて推薦でプロのトーナメントに出場したら、無名の高校生の私にも、ギャラリーの方がすごく温かい応援をしてくれたんです。私にもこうやって応援してくれる人がいるんだって本当にうれしかったんですよ。この方たちにもっと喜んでいただきたい、私もプロになりたいってそのとき強く思いました。

 今でも変わらず応援してくださったり、試合にもきてくださる方がいて、頑張って予選通過しようと励みになっています。

「おはよう」って、別格なんです。

 試合の日の朝は、だいたい湯船に入ることから始まります。寝ぼけたままお湯を張って、好きな入浴剤を入れて、音楽を流しながら15分ぐらいゆっくりと浸かって、体の緊張をほぐしていく。スタート時間にもよりますが、早いときは3時半ぐらいには起きてますね。そこからお味噌汁やスープなど温かいものを飲んで、会場へと向かいます。

 私「おはよう」って言葉が好きなんですよ。もともと挨拶が好きなのですが、なかでも「おはよう」は1日を始める、一番最初の挨拶じゃないですか。だから別格なんです。プライベートでも、試合会場でも「おはようございます!」って挨拶すると自分もスッキリするし、言われるのもすごくうれしい。ギャラリーの方々からの「おはよう!」で元気をもらって、「今日1日頑張ってね!」でさらに元気をもらっています。気持ちよく「おはよう!」って挨拶することが一番大事だと思っているし、好きですね。

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