1回戦から実力伯仲の戦いに。

　既に発表された組み合わせから注目の試合を見ていこう。

　初日の第2試合では'16年の準優勝校にして昨年の四国大会では明徳義塾、高知商、松山聖陵を撃破した高松商に、村田賢一と石崎聖太郎のバッテリーを中心としたディフェンス能力の高さで挑む春日部共栄の一戦が見もの。

　捕手・石崎の関東大会1回戦、藤代戦での二塁送球タイムはイニング間で最速1.96秒、実戦で二盗を刺したときは2.02秒だった。これは超高校級と言っていいレベルだ。

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　続く第3試合が1回戦最大の注目カード、星稜対履正社。

　星稜のエース・奥川は明治神宮大会の広陵戦で、初回の投球練習で主審から二段モーションを注意されながら広陵打線を3安打完封（7回コールド）に抑え、格の違いを見せつけた。昨年夏の甲子園ではストレートが既に150キロに到達。強肩捕手の山瀬慎之助とは旧チームからバッテリーを組む仲。高松商、春日部共栄、履正社、習志野が揃う“死のブロック”だが、初戦を乗り越えれば上位進出が見えてくる。

横浜は及川に次ぐ2番手の出現がカギ。

　2日目は第2試合の横浜対明豊が面白そうだ。

　明豊は平均犠打数3.38が参加校中1位で、平均得点8.56が2位。このスモールベースボールに対して横浜は内海貴斗、小泉龍之介、度会隆輝などの強打線で対抗する。横浜の持ち味が発揮されたのが関東大会の甲府工戦の6回表の攻撃で、連続四球などで出塁した走者を小泉、度会、内海の二塁打で還し、5得点を挙げた。及川をアシストする2番手以降の投手が安定すれば一気に頂点に達する力を秘める。

　3日目は第1試合の龍谷大平安対津田学園に注目したい。

　秋の関西王者に対して、津田学園の前佑囲斗（まえ・ゆいと）は最速148キロのストレートで勝負する。チーム打率を見ても龍谷大平安3割2分、津田学園3割3分9厘と拮抗し、大きな差はない。それぞれチームナンバーワンの打点を誇る水谷祥平（本塁打2、打点13）、前川夏輝（本塁打4、打点16）が注目の強打者だ。

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