プレミアリーグの時間BACK NUMBER
CL&ELはプレミア勢が揃い踏み!
リネカー「イングランドに戻ってきた」
text by
山中忍Shinobu Yamanaka
photograph byGetty Images
posted2019/03/19 07:00
CL優勝候補1番手と目されるマンチェスター・シティ。まずはベスト4入りを賭けて、トッテナムとのプレミア対決に挑む。
ELはロンドン・ダービーか。
CL決勝3日前、アゼルバイジャンのバクーで行なわれるEL決勝での“ロンドン・ダービー”は、より現実的だろう。チェルシーとアーセナルは、いずれも対戦相手から「CL級の戦力を持つチーム」と実力を認められながら勝ち進んできた。
優勝候補2番手と目されるアーセナルは、ナポリとベスト4進出を争うことになった。強敵だが、先手を取りたいホームでは唯一6年前に勝利(2-0)を収めている。メスト・エジルが1ゴール1アシストを記録している。また過去を振り返れば、新たに指揮を執るウナイ・エメリが、セビージャ時代にEL3連覇を成し遂げている監督という吉例もある。
一方のチェルシーは、ナポリからやって来たマウリツィオ・サッリ新監督が決勝までは避けたかった古巣との衝突を回避し、優勝候補筆頭としてスラビア・プラハとの準々決勝に臨む。
代表監督にとっては悩みの種?
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欧州の決勝で本当に「プレミア・ファイナル」が続くことになった場合、顔をしかめるイングランド人が母国サッカー界にいるとすれば、それは代表のガレス・サウスゲイト監督だろうか?
翌週の6月6日に、UEFAネーションズ・リーグ準決勝のオランダ戦が控えているのだ。実際、3月後半のEURO2020予選2試合に向け、CLとELで勝ち残ったプレミア勢6チームの15名を含む代表メンバー25名を発表した席で、「国際タイトル獲得のチャンスに面子が揃わないかもしれないなんて……」と嘆いている。
サウスゲイト率いるイングランドがW杯で準決勝進出を果たし、新時代の到来を告げた昨夏、リネカーはお馴染みの「It’s Coming Home!」というセリフを口にしてもいた。最終的に、サッカーの母国に国際タイトルは戻って来なかった。しかし、欧州の大舞台においては、完全にイングランド時代が戻って来たようだ。