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CL&ELはプレミア勢が揃い踏み!
リネカー「イングランドに戻ってきた」 

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山中忍

山中忍Shinobu Yamanaka

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posted2019/03/19 07:00

CL&ELはプレミア勢が揃い踏み!リネカー「イングランドに戻ってきた」<Number Web> photograph by Getty Images

CL優勝候補1番手と目されるマンチェスター・シティ。まずはベスト4入りを賭けて、トッテナムとのプレミア対決に挑む。

チェルシーとアーセナルもEL8強。

 CLの興奮冷めやらぬ3月14日には、チェルシーとアーセナルが、それぞれディナモ・キエフ戦での圧勝(合計8-0)と、レンヌ戦での逆転勝利(合計4-3)でELでも8強進出を実現。これを受けた翌日の『デイリー・ミラー』紙は、「HERE COMES THE PREM(プレミアリーグのお出ましだ)」と、威勢の良い見出しを打った。

 イングランド勢6チームが欧州でのベスト8に顔を揃えたのは、CLがチャンピオンズ・カップと呼ばれて、ELの前身に当たるカップ・ウィナーズ・カップとインターシティーズ・フェアーズ・カップが開催されていた1970-71シーズン以来。

「時代はまわる」と歌われる中島みゆきの名曲ではないが、ここ数年CL出場枠を3チームに減らされるのではないかと不安だったイングランドの人々にすれば、「あんな時代もあったと笑って話せる日」が来たような心境だろう。

「ビッグ6」の資金力。

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 プレミア勢が復権できた理由は、突き詰めて言えば「資金力」になる。10年前のCLで揃って準々決勝に進出した4チームは、マンU、チェルシー、アーセナル、リバプールの「ビッグ4」。だが、巨額の放映権収入で潤い、高い収益力が世界規模の投資も引き寄せるプレミアでは、現在「ビッグ6」がリーグ優勝とCL出場権を懸けてしのぎを削っている。

 チェルシーとアーセナルを今季ELに追いやったマンCとトッテナムは、過去10年間で単なるトップ10候補の一員から、優勝の有力候補へ進化している。同様に、'09年から計6シーズンでトップ4漏れの悔しさを味わったリバプールも、名実ともに強豪としてのステータスを取り戻している。

 マンC、リバプール、トッテナムは、今季プレミアのトップ3(第30節終了時点)だ。ペップ・グアルディオラ、ユルゲン・クロップ、マウリシオ・ポチェッティーノの3名がプレミアを采配地に選んだ背景にも、クオリティの高い戦力補強、スリルあるリーグ全体の競争性など、「金満」と言われるリーグならではのハイレベルな環境があったはずだ。

 マンCでの1年目を監督キャリア初の無冠で終えたグアルディオラは、続く昨季を前にSB陣の入れ替えだけで190億円近い移籍金を費やす補強を敢行した。

 今季が就任4年目のクロップは徐々に主力の入れ替えを進めてきたが、世界最高額のDFとGKとして獲得したファンダイクとアリソンが復活への最終ピースと理解できる。

 また、トッテナム5年目のポチェッティーノは補強を控えなければならなかったが、今季CL準々決勝前には予算を圧迫した6万人収容規模の新スタジアムが、いよいよ開場の見込みだ。

【次ページ】 経験値を上げる指揮官。

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