ブンデス・フットボール紀行BACK NUMBER
久保裕也、原口元気、浅野拓磨……。
ブンデス残留争いを戦う日本人選手。
text by
島崎英純Hidezumi Shimazaki
photograph byGetty Images
posted2019/03/08 10:30
未だ無得点と苦しいシーズンを送る久保裕也。残り10試合、降格圏脱出の突破口となれるか。
14位シャルケも油断できない展開。
ニュルンベルクと共に残留争いに巻き込まれそうなのは、14位以下のチームでしょうか。14位シャルケ=勝ち点23、15位アウクスブルク=勝ち点21、16位シュツットガルト=勝ち点19、17位ハノーファー=勝ち点14、18位ニュルンベルク=勝ち点13。
ニュルンベルクとハノーファーで決まりでは? と思ってはいけません。
さすがに勝ち点27まで積み上げている13位フライブルクは安泰かと思いますが、14以下はいずれのチームも内外に不穏な空気が漂っているのです。
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若き指揮官ドメニコ・テデスコが率いるシャルケは、昨季リーガ2位と躍進し、今季はCL出場も果たしました。CLでは決勝トーナメントに進出しましたが、肝心のリーガでは窮地に立たされています。
昨季の「テデスコ最高!」から一転……。
そして第24節、昇格組のデュッセルドルフに0-4で敗れるとサポーターの怒りが爆発。試合後にテデスコ監督以下チームに激しいブーイングが浴びせられました。試合翌々日にはクラブ首脳陣が約4時間半の会議を行ない、2022年まで契約を更新しているテデスコ監督の去就を議論するまでに至りました。
結局、クラブは次節ブレーメン戦まで指揮官に猶予を与えましたが、その結果如何では一気に残留争いに巻き込まれそうな状況です。こちらのサッカー放送局『SKY』では連日シャルケのクラブハウス前からレポーターが中継し、サポーターにテデスコ監督の去就について意見を募っています。
サポーターたちも昨季は「テデスコ最高!」という感じで信任の意を示していましたが、今では「もう限界かも……。今までありがとう」と、新進気鋭の監督との別れを覚悟している様子です。