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サンウルブズ名鑑は小ネタの宝庫。
ヘンカスのお茶目ポーズは必見。
posted2019/03/02 08:00
text by
粕川哲男Tetsuo Kasukawa
photograph by
Kiichi Matsumoto
2月21日発売のサンウルブズオフィシャルガイドブック、Number PLUS『サンウルブズ 逆襲の狼』では、スーパーラグビー2019を戦う全15チームの選手名鑑を掲載している。顔写真付きで紹介しているのが36名×15チームで540名。データのみの選手リストでも80名をカバーしているので、総勢620名のラガーマンを網羅している。
昨年度の『サンウルブズ 狼の咆哮』に続いて監修をお願いした野澤武史さん、紹介文を書いていただいたライターの多羅正崇さんの丁寧なお仕事には頭が下がる思いだ。
ここでは、そんな選手名鑑で気になった選手、思わずツッコミたくなる箇所、文字量の関係で書き切れなかった面白ネタなどを拾っていきたい。
チームを見比べて気づくのは、ラグビーなら当たり前かもしれないが、とにかく身長も体重も値が大きいということ。2m以上の選手が在籍しないチームは1つもない。最長身はブランビーズのローリー・アーノルドで208cm。それでいて昨季チームのLO(ロック)で最多タックルを誇り、今季も開幕から2試合でプレーしている注目の選手だ。
「男(というか、男のなかの男だと思うが)ならロック」という格言があり、最も大きな選手、一番強いヤツが務めるLOは猛者揃い。シャークスに至ってはLO候補8人中6人が2m以上という、とんでもないことになっている。
最小身長は164cm!
反対に小兵が揃うのがSH(スクラムハーフ)で、サンウルブズでは流大が165cm、田中史朗が166cmだ。俊敏性や判断力がモノを言い、身体が小さくても充分活躍できるSHが大男たちを手玉にとるのも、見どころだろう。ちなみに、最も小さいのはストーマーズのSHハーシェル・ヤンチースで164cm。彼は2月24日の第2節で交代出場ながらトライを奪い、昨季の準優勝チームであるライオンズ相手の19-17の勝利に大きく貢献している。
名鑑では、選手の意外な一面も知ることができる。
例えば、シャークスのHO(フッカー)アルマンド・ファンデルメルベのニックネームは「怒れるイボイノシシ」。ただのイノシシよりも強そうだと思って調べてみると、なんと日本のイノシシより「やや小さい」の表記を見つけて驚いた。