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<再戦の心境を語る>村田諒太「エンダム以上の目標を見つけた」 

text by

二宮寿朗

二宮寿朗Toshio Ninomiya

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photograph byHiroaki Yamaguchi

posted2017/10/18 09:00

<再戦の心境を語る>村田諒太「エンダム以上の目標を見つけた」<Number Web> photograph by Hiroaki Yamaguchi
 5月20日のWBA世界ミドル級王座決定戦。1-2の判定で挑戦者が敗れた。
 試合直後から判定内容が物議を醸し、開催が決まったダイレクトリマッチ。
 その主役は後のない戦いを前にして、不思議な落ち着きを見せている。

 試合まで3週間もあるというのに、東京・神楽坂にある帝拳ジムはメディアでごった返していた。

 不可解なジャッジを認めたWBAからの指示で実現に至ったアッサン・エンダムとのダイレクトリマッチ。その注目度を表わすように、村田諒太がスパーリングを行なうとなるとリングの周りには決まって人だかりができる。

 この日は10ラウンドを予定していたが、上半身が起きてパンチに体重が乗っていかないと感じて7ラウンドで切り上げた。

「(体が)くっついたときに右ボディーをよく打つのはダメなとき。あれしか強いパンチが打てない。まあ、悪いところが出たら出たで修正したらいいだけ。疲れとかあって悪い状況で続けて悪いイメージを残すよりは切り上げてというところでしたから」

 普通、世界戦を控えてうまくいかないとなるとナーバスになりがちだ。だが、村田には一切それがない。自分を客観的に眺め、身も心も追い込みすぎない。

 メディアからの質問にも笑顔や雑談も交えながら最後まで丁寧に応じていた。泰然自若という言葉が、彼にはよく似合う。


 8月上旬、村田とエンダムが出席のもと、再戦発表会見が行なわれた。濃紺のスーツを着込み、同じ色を基調としたストライプのネクタイを締めた挑戦者は「ファンが望むのは完全決着。前回手にできなかったベルトを持って帰る」と強く言い切った。

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