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<Derby 2017>
スプリングS ウインブライト――新星の輝き。 

text by

江面弘也

江面弘也Koya Ezura

PROFILE

photograph byKeiji Ishikawa

posted2017/04/11 09:00

<Derby 2017>スプリングS ウインブライト――新星の輝き。<Number Web> photograph by Keiji Ishikawa
今年は牝馬の年!? 新たな怪物登場の一方で、牡馬戦線は群雄割拠の戦国ダービーの予感。トライアルを制した新鋭の実力のほどは?

 ことしの3歳馬は牝馬のレベルが異常に高い。昨年は牡馬が史上最高と言われて話題になったが、ことしは牝馬だ。

 牝馬が強かった世代といえば、オールドファンは牝馬最強世代の代名詞だったリニアクイン、インターグロリア、アイノクレスピンの'77年を思い出すだろう。

 '91年の牝馬戦線は豪華だった。無敗のシスタートウショウとイソノルーブル、スカーレットブーケなど重賞で牡馬を破ってきた馬3頭を加えた“5強”の桜花賞は史上最高レベルとも評された。

 そしてウオッカ、ダイワスカーレットの'07年である。強い牝馬世代はここに極まるかと思ったのだが、ことしの牝馬はそれさえしのぎそうだ。昨年の牡馬三冠戦線に似た超ハイレベルになるのは間違いない。

 というわけで、ことしの皐月賞、ダービー戦線を眺める。例年ならば弥生賞が終わった時点で主役となる馬がある程度は見えてくるものだが、ことしはまだぼんやりとしている。昨年と比較されて弱いと言われ、話題となるのは牝馬ばかりで、牡馬のトップクラスの影はどうにも薄い。3連勝でホープフルステークスに勝ち、2歳戦が終わった時点でもっとも評価が高かったレイデオロがトライアルを使わずに皐月賞に向かうことも混迷に輪をかけていた。

 そうした状況で迎えたスプリングステークスには2歳チャンピオンのサトノアレスが出走してきた。社台ファーム産のディープインパクト産駒で、レイデオロとおなじ藤沢和雄厩舎。朝日杯フューチュリティステークスを含めて5戦3勝、2着2回、背景も実績も文句なく、1番人気である。

 朝日杯でサトノアレスの2着だったモンドキャンノも出ていたが、こちらは父キンシャサノキセキ、母の父サクラバクシンオーという短距離向きの血統のためか評価は低く、4番人気だった。クラシックを進むのか、NHKマイルカップをめざすのか、ここが分岐点になるはずだ。

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