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東京五輪メダル獲得を目指して常にポジティブ、大竹風美子。~女子7人制ラグビーで与えられた謎の肩書きとは~
text by
大友信彦Nobuhiko Otomo
photograph byNobuhiko Otomo
posted2018/08/18 10:00
高3の時、体育のバスケの授業でボールを持って走り出したのが転向のきっかけ。現代の「エリス少年」伝説だ。
肩書きがふるっている。
「ポジティブリーダー」
サクラセブンズことラグビー女子7人制日本代表、大竹風美子に与えられた「役職」だ。
現在、日体大の2年生。ラグビー競技歴はまだ1年半ながら、7月にサンフランシスコで開かれた7人制ワールドカップ(W杯)の日本代表に選ばれ、パワフルかつスピード感満点のプレーを披露。過去2度のW杯に全敗で終わっていた日本女子は初勝利をあげ、10位まで躍進。その原動力が19歳の大竹だった。
大竹が「ポジティブリーダー」に指名されたのは、W杯を目前に控えた国内合宿からだった。猛暑の中、ハードな練習を終えたグラウンドにアップテンポのレゲエが流れると、平均年齢20歳強の選手たちはリズムにあわせ、コミカルな振り付けを踊りながらクールダウン。ピッチには笑顔が溢れていた。