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「新記録は時間の問題だと思う」男子跳躍のホープが掴んだ手応え。~橋岡優輝、世界の20歳以下で金メダル~
text by
矢内由美子Yumiko Yanai
photograph byAFLO
posted2018/08/15 12:00
U20では男子主将として、チームを牽引した橋岡。8月からのアジア大会で自己ベストの8m09の更新を目指す。
陸上の男子跳躍勢に楽しみなホープが誕生した。7月10日から15日までフィンランドで開催されたU20世界陸上選手権の男子走り幅跳びで、日本選手権2連覇中の橋岡優輝(日大2年)が8m03の好記録を出し、日本人史上初の金メダルに輝いた。
「目標としていた大会でしっかり8mを跳んで優勝できた。自分のパフォーマンスを発揮すれば、コンスタントに8m台を出せると感じた。次につながる一歩になったと思う」
充実感にあふれる言葉を口にしながら、端正な顔をほころばせた。
棒高跳びで日本選手権優勝7度を誇る父・利行さんと、100mハードルや三段跳びで日本選手権を制している母・(旧姓城島)直美さんの間に生まれ、中1から本格的に陸上を始めた。最初は100mや四種競技をやっていたが、八王子高校入学後に走り幅跳びを中心に。高2で7m70の好記録を出してからは専念するようになった。高3になるとインターハイなど高校生の主要タイトルを総なめにし、日大進学後は瞬く間に日本一になった。