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「ブンブン振るタイプじゃない」T-岡田が復活を遂げた理由。~吉田正尚の打撃練習は、見ない~
text by
石田雄太Yuta Ishida
photograph byKYODO
posted2018/05/22 12:30
第1号はホークス中田賢一から2ラン。5月6日には決勝弾を含む2打席連続アーチと復調の気配を見せている。
大阪の野球界には伝説の中学生が過去、何人もいた。彼も、そのうちの一人だった。2002年2月、少年野球専用の中島野球場で試合をしていたボーイズリーグ、箕面スカイラークの中学2年生、岡田貴弘君。岡田君が右中間へ打った打球は、外野に設置されている防護柵を超え、道路を隔てた阪神高速湾岸線の側壁を直撃した。中学生が放った推定飛距離140mの一発は、十分、伝説の域に達している。あれから16年、30歳となったT-岡田は、当時をこう振り返った。
「ライトの高い壁を越えて、阪神高速の壁にドーンって(笑)。完璧なホームランって、打ったときの感触がないんです。感触がないまま、ボールがスタンドまで飛んでいく感覚って今でも気持ちいいんですけど、それを初めて味わったのがあのホームランでした」