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日本女子新時代を切り開く、紀平梨花のトリプルアクセル。~伊藤みどり、浅田真央の伝統を継ぐ15歳~
text by
野口美惠Yoshie Noguchi
photograph byAsami Enomoto
posted2017/12/21 07:00
浅田真央に憧れてトリプルアクセルを練習してきた紀平。2022年の北京冬季五輪では主役の座を狙える逸材だ。
日本女子のお家芸、トリプルアクセル。伊藤みどりが'88年に初成功し、浅田真央は'08年にフリーで2本を初成功と、“初モノ”は日本が独占していたが、やはりその伝統を受け継いだのは15歳の紀平梨花だった。
紀平が記した“初”は、「トリプルアクセル+3回転トウループ」の連続ジャンプ。12月に行われたジュニアGPファイナルのフリーで降りた。これまでに7人の女子がトリプルアクセル成功を認定されているが、この連続ジャンプに試合で挑んだ選手はおらず、伊藤が唯一、練習で成功させている。なぜ難しいのか。伊藤はこう説明する。