SCORE CARDBACK NUMBER

武蔵川部屋の一番弟子、武蔵平の「涙の断髪式」。~「生まれ変わったら15歳から力士になります」という後悔~ 

text by

佐藤祥子

佐藤祥子Shoko Sato

PROFILE

photograph byMUSASHIGAWABEYA

posted2017/02/20 09:00

武蔵川部屋の一番弟子、武蔵平の「涙の断髪式」。~「生まれ変わったら15歳から力士になります」という後悔~<Number Web> photograph by MUSASHIGAWABEYA

武蔵平の家族や後援者が集まり、約50人が見守っての断髪式。同僚力士も涙を流していた。

 稀勢の里の横綱昇進で沸いた大相撲初場所。その陰で、16人に及ぶ若い力士たちの引退が発表された。そのなかのひとりが、元横綱・武蔵丸が率いる武蔵川部屋の一番弟子、“武蔵平”(むさしたいら)だ。

 本名・森宗(もりむね)順平は、広島の広陵高校時代、甲子園に2度出場した左腕投手。卒業後は亜細亜大に進むが、1年秋に左肘を痛め、以来ベンチを温める日々が続いた。プロ野球入りの夢は潰え、同大監督の知人に紹介されたのが、当時、武蔵川部屋を再興予定だった元武蔵丸だった。

 2013年1月、マウンドから土俵に戦う場を移し、再び夢を追う。現在、学生出身力士が活躍する相撲界だが、森宗はもちろん相撲未経験。しかし、当時の武蔵川親方はこう語っていたものだ。

こちらは雑誌『Number』の掲載記事です。
NumberWeb有料会員になると続きをお読みいただけます。

残り: 624文字

NumberWeb有料会員(月額330円[税込])は、この記事だけでなく
NumberWeb内のすべての有料記事をお読みいただけます。

#武蔵川部屋
#武蔵平
#武蔵丸

相撲の前後の記事

ページトップ