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ウォリアーズ連勝を止めたバックスの“功労者”。~MCWとジェイソン・キッドの共通点を探る~
text by
宮地陽子Yoko Miyaji
photograph byGetty Images
posted2016/01/09 10:00
NBA1年目には、1試合平均得点・アシスト・リバウンドの3部門で新人選手トップに。
12月12日、ミルウォーキー・バックスがゴールデンステイト・ウォリアーズの開幕からの連勝を24で止めたとき、マイケル・カーター=ウィリアムズ(以下MCW)は、間違いなく勝利の立役者の1人だった。攻守にアグレッシブなプレーでチームを率いていた。
持前の気の強さも見せた。終盤にスティールから速攻のダンクを決めると、ウォリアーズのベンチの方向に向かって雄たけびをあげた。喜びの表現であると同時に、試合を通してトラッシュトークをしてきたウォリアーズのドレイモンド・グリーンへの返答でもあったという。
MCWにとって、今シーズン序盤は順調なことばかりではなかった。開幕直後に故障で5試合欠場。復帰後に深刻なスランプを経験した。シュートが入らず、ターンオーバーもかさみ、チームも負け続けた。そのため11月末からの10試合ではスターターを外された。