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常に“2番”だった男、高橋由伸が下した決断。~ニューヨークの長男の影、しばし薄からんことを~ 

text by

石田雄太

石田雄太Yuta Ishida

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photograph byKYODO

posted2015/11/13 09:00

常に“2番”だった男、高橋由伸が下した決断。~ニューヨークの長男の影、しばし薄からんことを~<Number Web> photograph by KYODO

プロ18年目の今季は打率.278、5本塁打、21打点と結果を残すも監督就任と同時に引退。

 ジャイアンツの高橋由伸はずっと次男坊だった。入団したときには松井秀喜がいたし、松井がメジャーに行ってからは清原和博や小久保裕紀に気を遣った。ベテラン勢がチームを去ったあとは、年下ながら主将を務めた阿部慎之助がチームを牽引している。つまり、ジャイアンツの“プリンス”は、どこまでも王様になろうとしない王子様だった。ふと思い出したのは、高橋のこんな言葉だ。

「理想は、すべてにおいて2番でいること。どれか一つがずば抜けているのは、自分らしくないと思うんです」

 いかにも由伸らしい……しかし、天賦の才に恵まれながら、選手として物足りなさを感じさせられていたのは、彼にそんな思いがあったからなのかもしれない。実際、プレイヤーとしての高橋は一度も1番になれなかった。新人王は僅差で選ばれず、MVPも獲っていない。打撃3部門のタイトルは一つも獲得できなかった。そこまで2番に徹しなくても、と言うと、高橋は苦笑いを浮かべていた。

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