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激戦の男子100m。~五輪参加標準10秒16以内に4人がひしめく~
text by
小川勝Masaru Ogawa
photograph byShingoIto/AFLO SPORT
posted2016/06/23 09:00
5月21日の東日本実業団選手権男子100mで優勝した山縣亮太(左)と2位の藤光謙司。
日本陸上選手権が6月24日、名古屋のパロマ瑞穂スタジアムで開幕する。今年は第100回大会。この大きな節目の大会で、歴史に残るレースが実現することになりそうだ。男子100mで今年、大会史上、かつてないレベルの選手がそろった。リオデジャネイロ五輪の代表選考会でもあるこのレースは、タイムと勝負の両面で、注目のレースになる。
現役で10秒0台の自己ベストを持つ桐生祥秀、山縣亮太、高瀬慧の3人に加えて、5月21日の東日本実業団選手権でケンブリッジ飛鳥が10秒10という自己ベストを出した。その結果、五輪の参加標準記録である10秒16をこの1年間で破った選手が4人となっている。五輪では、1種目あたり1カ国から最大3人までしか出場できない。男子100mで日本から3人が出場すれば、2004年アテネ五輪以来ということになる。