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『等身の棋士』「棋士」とはどんな人間か。熱く鋭い“若武者”が迫る。 

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山口絵美菜

山口絵美菜Emina Yamaguchi

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posted2018/02/14 07:00

『等身の棋士』「棋士」とはどんな人間か。熱く鋭い“若武者”が迫る。<Number Web> photograph by Sports Graphic Number

『等身の棋士』北野新太著 ミシマ社 1600円+税

 2017年、夏。将棋界を嵐が駆け抜けた。若き天才・藤井聡太四段の快進撃で将棋界は一躍脚光を浴び、瞬く間に喧騒の渦に包まれた。その余波を受け、私もまた慌ただしい季節を過ごした。電話は鳴りやまず、スケジュールは仕事で埋め尽くされ、息をつく間もなかった。

 多くの人にとって「棋士」は未知の存在だ。物心ついた頃から将棋に没頭し、あらゆるものを犠牲にして一心に研鑽を積む。勝負の日には朝から晩まで、静寂の中で死闘を繰り広げる。全ては「勝利」という絶対の真実のために。

『等身の棋士』はそんな厳しい勝負の世界で生きる「棋士」が何を思い盤に向かうのかを描いたノンフィクションだ。

この記事は雑誌『Number』の掲載記事です。
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北野新太

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