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師は、更なる高みへの伴走者。~松井秀喜と長嶋茂雄の関係が特別だった理由~
text by
鷲田康Yasushi Washida
photograph byKYODO
posted2018/04/08 16:00
今年2月、OB戦のベンチで笑顔を見せるミスターと松井。
その瞬間の顔を一生、忘れることはない――元ニューヨーク・ヤンキースの松井秀喜さんが、そう心に刻んでいる出来事がある。
巨人からフリーエージェントの権利を行使してヤンキースへの移籍を決断した2002年10月31日。松井さんは都内のホテルで生涯の師である巨人軍の長嶋茂雄終身名誉監督にそのことを打ち明けた。
「自分なりに考えた結果、メジャーにいくことにしたいと思います」
単刀直入に決断を伝えると長嶋監督は「気持ちは変わらないのか?」と、一度だけ問うたという。
「はい。自分自身で考え抜いて決めました。気持ちは変わりません」