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突拍子も無いから心に浸透する。~いつも常識を越える、巨人・長嶋茂雄と青学・原晋の言葉~ 

text by

鷲田康

鷲田康Yasushi Washida

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photograph byTakuya Sugiyama

posted2017/01/21 17:00

突拍子も無いから心に浸透する。~いつも常識を越える、巨人・長嶋茂雄と青学・原晋の言葉~<Number Web> photograph by Takuya Sugiyama

ゴール直後「3連覇」「3冠」達成ポーズで喜ぶ青学大・原晋監督。

「私には結末が分かっている」1994年、西武との日本シリーズを翌日に控えたミーティングで巨人の長嶋茂雄監督(現・終身名誉監督)は突然、こんなことを言い出した。

「勝つのは我々だ! 1勝1敗で敵地に乗り込み第5戦で王手をかけて4勝2敗で日本一になる!!」


 この年の巨人はシーズン終盤に大失速。いわゆる「10・8決戦」で中日を振り切りリーグ優勝を果たしたが、チーム状態はどん底だった。迎えた日本シリーズでは森祇晶監督率いる円熟期の西武と激突する。下馬評は圧倒的に西武有利。その中で長嶋が発した常識外れの予言に、当初は呆れ、嘲笑を浮かべる者も少なくなかった。

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