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J監督16年目、松本山雅では8年目。
反町康治監督のJ1残留計画に迫る。
text by
戸塚啓Kei Totsuka
photograph byJ.LEAGUE
posted2019/02/14 17:00
湘南の曹貴裁監督と並んで、Jで最長となる8年目を迎える反町康治。今度こそJ1残留を目指している。
監督16年目、松本で8年目。
ジュビロ戦の翌週は、同じ昇格組の大分トリニータとのアウェイゲームだ。そこからルヴァンカップ2試合を挟む間に浦和レッズ戦、そしてサンフレッチェ広島、川崎フロンターレ、ヴィッセル神戸と対戦していく。昨シーズンの上位クラブ、ビッグネームを擁するクラブと、連続して向き合っていくことになる。
タフなスケジュールである。だからこそ、開幕戦は重要だ。大分戦も勝点3が欲しい。
'15年のJ1では開幕戦で名古屋グランパスと対戦し、3-3で引き分けた。クラブ初のJ1リーグで勝点1をつかんだのだが、一度は3-1とリードしながらのドローゲームである。シーズン開幕直後のゲームでも勝ち試合を取り逃さないことは、残留というハードルを越えるために必要なプロセスとなるだろう。
「(開幕まで)あと2週間なので、これを良い薬として。反省材料もたくさん生まれたことは良いことですし、課題もたくさん出ました。ウチは新しい選手が結構入ってきたので、その選手たちとの融合も含めて、実りのある90分間でした」
開幕まで「もう2週間」ではなく「あと2週間」と話すところに、反町監督の心の余白がうかがえる。松本山雅を率いるのは8年目であり、Jクラブの監督として迎える16年目のシーズンだ。開幕までのスケジューリングは熟知しているだけに、心に焦りが忍び込むことはない。
Jリーグきっての智将には、ジュビロ戦に万全の状態で臨む道筋が見えているはずである。