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ポドルスキがヴィッセルで持つ野心。
「イニエスタも同じような考えを」
 

text by

手嶋真彦

手嶋真彦Masahiko Tejima

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photograph byAsami Enomoto

posted2019/02/11 11:30

ポドルスキがヴィッセルで持つ野心。「イニエスタも同じような考えを」<Number Web> photograph by Asami Enomoto

神戸での野心を語ってくれたルーカス・ポドルスキ。来日3年目はイニエスタ、ビジャとどんな化学反応を起こすか。

まるでやんちゃな少年。

 休養日翌日のこの日は、ジムとプールを中心とした1時間弱のリカバリーの後、インタビューに応えてくれた。2日前、久々の実戦をナイターとはいえ蒸し暑い中戦ったばかりで、疲労も残っていたはずだ。しかし、一つ質問すれば、その返答には淀みがなく、力強いドイツ語が響き渡る。

 通訳を介するインタビューは、アイコンタクトが取りにくい。ただ、神戸市内の最高気温が33度を超えたこの日は、酷暑が味方してくれた。

 トレーニングの後、休む間もなく駆けつけてくれた村上通訳の汗が止まらず、おどけるようなポドルスキの反応でインタビューは中断し、笑いが起こる。楽しい出来事を共有したがるように、満面の笑みでこちらの目を覗き込んできたポルディは、やんちゃな少年のようにも見えた。

慈善活動にも積極的。

 ポドルスキは2児の父親だ。ヴィッセル神戸のアカデミー(U-12)に所属するルイス君は、お父さんと同じFWながら右利き。2歳のお嬢さんは、最近サッカーボールと戯れるようになった。ポドルスキは喜んでいたという。自分の娘がたどたどしくも、左足でボールを蹴る姿を目撃したからだ。「俺と同じレフティーじゃないか」と。

 自分のルーツやアイデンティティを、大切にしてきた人なのだろう。両親はポーランド出身で、幼少期を過ごした同国南部の都市ザブジェをはじめ、居住した街とその街を本拠地とするサッカークラブへの愛着を隠さない。

 ドイツには2歳半で移住し、育成年代の初期に在籍したベルクハイムのスタジアムには、現在は自身の名前が冠されている。その名も「ルーカス・ポドルスキ・シュポルトパルク」だ。

「子供たちがいつでもプレーできるように、全天候型の人工芝のグラウンドやロッカールームを新たに造った。僕自身がそこでプレーしていた原点だし、それまでは芝と土のグラウンドしかなかったから、何かできることはないかと思案して。これまでクラブに関わった人が、それぞれの立場や状況の中で協力していくのが、当然だと思っている。単純に自分の心から出てきたものが形になり、今のような施設になっている」

【次ページ】 恩返しは絶対にしていく。

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