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ポドルスキがヴィッセルで持つ野心。
「イニエスタも同じような考えを」

posted2019/02/11 11:30

 
ポドルスキがヴィッセルで持つ野心。「イニエスタも同じような考えを」<Number Web> photograph by Asami Enomoto

神戸での野心を語ってくれたルーカス・ポドルスキ。来日3年目はイニエスタ、ビジャとどんな化学反応を起こすか。

text by

手嶋真彦

手嶋真彦Masahiko Tejima

PROFILE

photograph by

Asami Enomoto

神戸にはもう一人、勝者のメンタリティを備えた者がいる。
日本文化を堪能しながらも、世界とのギャップを鋭く指摘。
かつて世界一も経験した加入2年目のキャプテンが、
「アジアナンバーワン」実現に向けたビジョンを語る。
Number960号(2018年8月30日発売)の特集を全文掲載します!

 好奇心旺盛で、時間ができれば、方々へ足を延ばす。近場だと六甲山、大阪、奈良、京都を訪れ、少し遠方だと東京が気に入った。ルーカス・ポドルスキの通訳を務めるために、14年ぶりに日本に戻った村上範和は、同行する先々で突っ込まれる。「ノリカズは日本人なのに、日本のことを何にも知らないじゃないか(笑)」と。

 プロ野球は甲子園球場でも観戦し、阪神タイガースの糸井嘉男からサイン入りのバットを贈られた。小学生の息子とはテニスやバスケットボールを一緒に楽しみもする。それでも溢れ出すのはフットボールへの深い愛。プロサッカー選手としての強い誇り。

「世界ナンバーワンのスポーツはサッカーだ。ヨーロッパの多くの人たちは、日本も同じだと思っている。でも、実際は同じじゃない。ベースボールとの人気の差は、まだかなり大きいだろう。その差を少しずつ埋めていかなければならない」

三木谷会長と継続的に議論。

 スポーツ紙の1面が、なぜサッカーではないのか。村上に違和感を訴えてくるポドルスキの顔は悔しそうにも、悲しそうにも映る。プロ野球との差を、あるいはヨーロッパとの差を埋めていくためには、何が必要なのか。

 ヴィッセル神戸の代表取締役会長、三木谷浩史が目標に掲げる「アジアナンバーワンの、ヨーロッパでも通用するクラブ」へ、着実に前進していくためには?

「時間はかかる。今日始めて、明日チャンピオンになれるわけじゃない。でも、ヴィッセル神戸は、僕が来日してからの1年ですでに大きな変化を生み出している。スタジアム、トレーニング施設、クラブハウスと、いろんなところに少しずつ手を加えてきたからだ。僕ら選手も同じ。大きな変化のためには、小さなことからコツコツ積み上げていくしかない」

 三木谷会長との議論も、それこそ継続的に重ねてきたと言う。

「今から1年半ほど前に、このプロジェクトの話を聞かされ、オファーをもらった時からだ。来日する前も、来日してからも」

【次ページ】 イニエスタと経験を伝える。

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