福西崇史の「考えるサッカー」BACK NUMBER
福西崇史が見た森保Jとイランの差。
「メンタルが冷静か、動揺したか」
text by
福西崇史Takashi Fukunishi
photograph byTakuya Sugiyama
posted2019/01/29 17:00
冷静に戦った日本と、アズムンらが苛立ちを隠せなかったイラン。メンタルの差が3-0という結果になったのだろう。
カタールとUAE、嫌なのは……。
決勝の相手は29日のカタールvs.UAEの勝者ですが、より難しい戦いになるとしたら……カタールでしょうか。もちろんUAEは開催国なので会場は大アウェーの雰囲気になるし、指揮を執るザッケローニ監督は日本の特徴も把握しているでしょうけどね。
一方でカタールは3年後の自国開催のW杯に向けて強化が進んでいるのか、色々なバリエーションを身につけて成長している印象です。
以前は前線の身体能力を生かしたカウンターや空中戦が主体で、今のチームにもグループステージで得点を量産したアルモエズ・アリのようなストライカーがいます。ただ、今大会は丁寧にボールをつないでくる時間帯もある。また準々決勝で日本と同じ東アジアの韓国に勝利したことも彼らの自信になるのでは、と感じます。
ただ、どちらの国が決勝に上がってきたとしても、日本がイラン戦のようなクオリティを出せれば必ず勝てるはず。大会を通じて上げてきたチーム力を発揮して、アジア王者奪還を果たしてほしいですね。
(構成:茂野聡士)