欧州サッカーPRESSBACK NUMBER
内田や柳沢が感じる日本と海外の差。
シャルケはなぜ炭鉱に敬意を示すか。
text by
了戒美子Yoshiko Ryokai
photograph byGetty Images
posted2019/01/05 10:00
12月19日のシャルケ対レバークーゼン戦には炭鉱夫たちが招かれ、エスコートキッズも炭鉱夫の衣装で登場した。
何か大切にすべきものを持つ。
レアルに勝つには、というような話の流れだったと思う。一朝一夕でレアルに勝とうと思っても無理だろう、という。
「もし1回だけ勝つのであれば、リーベルに勝ったアルアインみたいにどうにかなると思う。でも、そうじゃないならね……」
歴史と文化を伴ってこそ、日本サッカーは成長する。だが、どうして良いかわからない。きっと報道陣のみなさんの力が必要なのだと思う、とも言っていた。
時間は平等に流れるから、歴史の差が埋まることは決してない。
けれど、シャルケの場合の炭鉱とのつながりのような、何か大切にすべきものを持つことは、長い目で見たら重要なことなのかもしれない。目先の勝負も、利益ももちろん大事だ。だが、何かもっと大切にすべきものの存在は、日本のクラブが学べる部分なのかもしれないと思った。