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東京五輪争いが最も熾烈な競技は?
卓球、バド、競泳、レスリング……。

posted2019/01/05 09:00

 
東京五輪争いが最も熾烈な競技は?卓球、バド、競泳、レスリング……。<Number Web> photograph by AFLO

昨年のツアーファイナルを制したタカマツ組だが、五輪代表の座はまだまだ安泰ではない。

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松原孝臣

松原孝臣Takaomi Matsubara

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 年が明けて、2019年となった。

 スポーツ界で言えば、オリンピック前年、いわゆるプレオリンピックイヤーである。そしてすでに、熾烈な代表争いの勝負が始まっている競技が多々ある。

 その1つは卓球だ。

 卓球の代表選考の仕組みは、2020年1月に発表される世界ランキングで上位2名がシングルスの代表として選出される。団体戦に出場するもう1人は、シングルスに選ばれた2名とダブルスを組むことができ、かつ団体戦内でのシングルス、ダブルスにて活躍が期待できる選手、とされている。従来どおりなら、世界ランキングの3番目の選手が選ばれる。

 また、ミックスダブルスは男女各3名の代表選手のうちから選ばれる。

卓球界の熾烈な出場権争い。

 ここでポイントとなってくるのが今年の成績だ。というのも、2020年1月の世界ランキングは2019年1月から12月までの、成績がよかった上位8大会の成績を合算して決まるからだ。

 つまりここからの1年間、東京五輪代表へ向けての代表争いが続いていくことになる。

 参考までに2018年12月の世界ランキングで見ると、男子は日本勢最上位となる5位に躍進著しい張本智和、その後ろにリオデジャネイロ五輪でメダルを獲得した丹羽孝希(10位)、水谷隼(13位)の2人が続く。

 女子は3位に石川佳純、7位に伊藤美誠、9位に平野美宇が位置する。

 選手は誰だってシングルス、団体戦の双方に出たい。だから過去には、ランキング争いが続いている間、有力選手同士がお互いに口を利かないくらい張りつめた状態が続いたこともあった。ここに挙げた選手以外にも実績のある選手がいるだけに、厳しい競争が始まることになる。

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