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浦和・山田直輝、またケガと戦って。
梅崎司と田中達也の存在が「支え」。 

text by

佐藤亮太

佐藤亮太Ryota Sato

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photograph byJ.LEAGUE

posted2018/12/24 11:00

浦和・山田直輝、またケガと戦って。梅崎司と田中達也の存在が「支え」。<Number Web> photograph by J.LEAGUE

浦和は天皇杯優勝で来季ACL出場権を獲得した。ケガの癒えた山田直輝にも、チャンスは巡ってくるはずだ。

物事をすべて受け入れる姿勢。

 山田自身、3度の腓骨骨折と1度の膝前十字じん帯損傷など、さまざまなケガを負った。育成組織出身ということもあって浦和への惜しみない愛情とサポーターの期待を一身に受けているが、次から次に試練はやってくる。

 果たしてサッカーの神様は山田を見守ってくれているのだろうか? 1人の取材者としてそう感じてしまうこともある。

 ただ一方で、神様は乗り越えられない試練は与えないとされている。そう考えれば今シーズン、山田が得たことは物事をすべて受け入れ、諦めず続ける姿勢なのかもしれない。

W杯を僕は諦めていない。

 その一端が、約1年ぶりに投降したSNSに込められていた。

 森保一代表監督の初陣コスタリカ戦後、自身のTwitterにこう綴った。

「日本代表になりたいとおもった。ケガをしてサッカーをしていない人がこんなこと言う。でもケガをする度に何故だか目標は、大きくなる。不思議です」

 この投稿について山田に聞いてみたところ、はにかんでこう語っていた。

「日本代表が面白い試合をしていたから、なんか、あんなようにやってみたいなと。別に深い意味はないけど……」

 ケガから約5か月経った12月、全体練習に一部合流するまでになった。

 はためく大小の横断幕とサポーターのざわめきの中、山田はこんな決意も口にしている。

「2022年のワールドカップを僕は諦めていない」

 来シーズン、山田直輝のプロ12年目はその第一歩となる。

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