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30歳で公務員を辞めてオランダへ。
ホッケー田中健太、最強国での日々。
text by
中田徹Toru Nakata
photograph byAFLO
posted2018/12/24 09:00
オランダの地でホッケー選手としてのキャリアを積んでいる田中健太。その経験は必ずや糧となる。
大学時代の後悔があるから。
32歳で迎える東京オリンピック。田中は大会が終わったら引退しようと思っていたという。だが、今はできるだけ長くホッケーを続けたいと思っている。
「ホッケーやっていて、今が一番楽しいかもしれません。だから、『大学の時に海外に行っておけば』と余計に思うんです。だけど、その思いがあるからこそ、今、オランダに来ているとも言えますし。
オランダは練習のバリエーションが豊富で、同じ練習をしない。そういうのも良いですね。今までやったことのない練習もいっぱいあって、ノートに書いてます。将来、自分が指導者になった時のヒントにしようと思ってます」
町を歩いていると、ホッケーのスティックを持った少年・少女とすれ違う。それが日常だ。そんなホッケー大国オランダで、田中健太が幸せの日々を過ごしている。