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弱小団体ガンプロ、後楽園再進出!
立役者となった“場末のMr.プロレス”。 

text by

橋本宗洋

橋本宗洋Norihiro Hashimoto

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photograph byDDT Pro-Wrestling

posted2018/12/21 10:00

弱小団体ガンプロ、後楽園再進出!立役者となった“場末のMr.プロレス”。<Number Web> photograph by DDT Pro-Wrestling

勝者・藤田ミノルはガンプロに対する厳しい言葉を投げかけた。惨敗した大家健はこの思いにどう応えるのか……。

藤田の完勝でガンプロ政権交代!

 藤田と今成のシングルマッチは、1月6日の北沢タウンホール大会で行なわれることが決定した。

 藤田に敗れ、マットに倒れたままの大家を蹴り飛ばして「立ちやがれオラ!」と絶叫した今成は、完全にガンプロのエースになった。

“政権交代”を許した大家は翌日の市ヶ谷大会で「弱気になってたのがアホみたいだ。ハリボテでも自信持って生きていくんだ!」と立ち直っている。

 ガンプロ旗揚げから5年、大家のキャリアは負けては立ち直っての繰り返しだった。それはいつしか定番になり、その味の濃さにもファンは慣れていた。

藤田が大家にトドメを刺した意味とは?

 一旦、後楽園で藤田にトドメを刺されたからこそ、市ヶ谷での「立ち直り劇場」には「いつものアレ」以上の意味が出た。2019年から本格的にスタートするはずの“今成体制”も同じだ。

 2度目の後楽園大会は、観客動員こそ減ったが“ガンプロ新時代”への決定的な一歩となった。大会エンディングで今成に降り注いだ声援、その熱は第一回大会に負けていなかった。その点において、興行はギリギリのところで「成立した」と言えるだろう。その立役者が藤田ミノルだったのだ。

 フリーであっても、立場は敵でも、彼もまたガンバレ☆プロレスだ。本人は笑って否定するだろうが、きっとみんながそう思っている。

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