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解体セールの増加とマリナーズ。
このギャンブルは成功するのか。 

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芝山幹郎

芝山幹郎Mikio Shibayama

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posted2018/12/08 11:00

解体セールの増加とマリナーズ。このギャンブルは成功するのか。<Number Web> photograph by Getty Images

オールスターに8度選ばれて殿堂入り確実とも目されるカノだが、大型トレードでメッツへと移った。

もっと残念なセグラの放出。

 もっと残念なのは、セグラの放出だ。たぶん球団側は、5年契約の残り4年分(合計5940万ドル)を支払うのが惜しくなったのだろう。

 なるほど、同じ遊撃手のフランシスコ・リンドール(インディアンス、年俸62万ドル)やザンダー・ボガーツ(レッドソックス、年俸705万ドル)と比べれば割高感は否めないが、いま挙げた両選手の年俸も、いずれ2000万ドルを突破するにちがいない。

 と見てくると、ジェリー・ディポトGMを筆頭とするマリナーズ首脳の決断が、私にはやや近視眼的に映る。果たして、これでチーム再建が可能なのか。金を惜しんで若手の大化けに賭けるという発想は、やはり安易な気がしてならない。

 若さに期待するのもけっこうだが、才能のある若手は、そうそうどこにでも転がっているものではないからだ。この状況を、イチローはどんな思いで見守っているのだろうか。

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シアトル・マリナーズ
ロビンソン・カノー

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