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イカルディなどスター候補は多い。
アルゼンチン代表監督は大丈夫か? 

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藤坂ガルシア千鶴

藤坂ガルシア千鶴Chizuru de Garcia

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photograph byUNIPHOTO PRESS

posted2018/12/05 10:30

イカルディなどスター候補は多い。アルゼンチン代表監督は大丈夫か?<Number Web> photograph by UNIPHOTO PRESS

画面中央がスカローニ新監督。アルゼンチンの国際舞台での存在感低下を止めることができるのか。

優秀な指導者は大勢いるはずなのに。

 私自身も実際、後任がなかなか見つからない現実を考慮した場合、一時的に代表チームから離れているリオネル・メッシをはじめ選手たちからの信頼も厚いスカローニに、このままA代表を任せるのも悪くないと思っていた。

 だが、記者たちの見解は「トップチームの監督としての経験がない指導者に代表を任せることは間違っている」と手厳しい。もちろん、悪いのはスカローニではない。

 責任は、世界の第一線で采配を揮う優れた監督を次々と生み出す「指導者輩出国」でもあるアルゼンチンにおいて、代表再建に相応しい知識と実績を持ち、具体的な強化計画を実施できる人物を説得し、納得させる手立てを持たないAFAにある。

 しかもスカローニは、11月のメキシコとの親善試合を終えたあと、来年1月17日からチリで開催される南米ユース選手権に向けてU-20代表の指導に専念することになっていた。今この時期にエスカローニをU-20代表から外して新たな監督を任命することは、AFAが相変わらず迷走し続けている現状の証でしかない。

 果たしてスカローニは、そんなメディアの厳たる批評を見返すほどの結果を出すことができるのだろうか……。

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ホルヘ・サンパオリ

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