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日本バスケ女子の至宝・今野紀花。
NCAA強豪で渡邊雄太、八村塁に続け。
text by
青木崇Takashi Aoki
photograph byNorika Konno
posted2018/11/21 07:00
10月の大学訪問では、NCAAファイナルフォーのジャージーを着てウォルツコーチと記念撮影。
U19W杯が飛躍のチャンスに。
「選択肢が増えてきた時にルイビルに決めたのは、ここで行かずに挑戦しないで終わるよりもいいなと思ったからです。オフィシャル・ビジットに行って帰ってきてからは、アメリカにしてよかったなと思います。いろいろな人と電話で話しましたけど、親と(小野)コーチは自分の好きなようにという感じでやってくれたし、バスケットボール関係者にはあまり話さず、自分で決めようと思った」
学業成績がよかったこともあり、入学とNCAAの出場資格は大丈夫という報告をルイビル大からもらっている。2019年秋の入学は、今野にとって最高のタイミングと言ってもいい。
その理由はこうだ。
今季のルイビル大は、ガードのポジションに4年生が3人。今野は彼女たちに代わる新戦力として、1年生でも来季のチームで出場時間を得られる可能性が十分にある。
また、来年タイで行われるU19ワールドカップの出場権を獲得した日本代表にとって、今野はまちがいなくチームの中心選手。優勝候補のアメリカを率いる指揮官はルイビル大のウォルツコーチということもあり、「相手としてやりたいし、しっかりアピールしたいです」と語るように、U19ワールドカップが飛躍へのプロローグになっても驚きはない。
ウインターカップも要注目。
11月19日、今野はルイビル大のスカラシップ選手となることを約束するナショナル・レター・オブ・インテントという書類にサインし、12月23日から始まるウインターカップに集中できる環境が整った。
聖和学園のエースとして出場する高校最後の公式戦は、なぜルイビル大が熱心にリクルートしたのかを知る絶好の機会。渡邊雄太と八村塁が男子ならば、今野紀花は日本女子バスケットボール界の至宝と言っていい。