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日本バスケ女子の至宝・今野紀花。
NCAA強豪で渡邊雄太、八村塁に続け。

posted2018/11/21 07:00

 
日本バスケ女子の至宝・今野紀花。NCAA強豪で渡邊雄太、八村塁に続け。<Number Web> photograph by Norika Konno

10月の大学訪問では、NCAAファイナルフォーのジャージーを着てウォルツコーチと記念撮影。

text by

青木崇

青木崇Takashi Aoki

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Norika Konno

 バスケットボール女子U18日本代表選手で、聖和学園に通う今野紀花が、昨季NCAAファイナルフォー進出の強豪、ルイビル大(アメリカ・ケンタッキー州)への進学を決断した。

 すべての始まりは、昨年6月に中国の東莞市で行われたNIKEオールアジアキャンプ。最優秀選手となった今野に対し、キャンプのコーチだったダニエル・ビグリオンが「NCAAでやれる」と声をかけた。

 今野自身の正直な心境は、「全然実感もないし、想像がつかなくて……」というものだったが、NCAAのゲームを動画で見たりいろいろな人からアメリカのバスケットボールについて話を聞いたりするうちに、その心境は少しずつ変化していく。

ワンハンドでジャンプシュート。

 今野紀花はいったいどんな選手なのか? 答えは次のとおり。

 インドネシアで行われたアジア大会の3x3とインドで開催されたU18アジア選手権で日本代表に選ばれ、銀メダルを獲得した178cmのコンボガード。巧みなボールハンドリングとクイックネスを武器に、高い得点力とチームメイトを生かすアシストのうまさを兼ね備えたオールラウンダーである。

 1対1での勝負になれば、Wリーグの選手や日本代表クラスの選手でも今野を止めるのが難しい。U18代表がアメリカに遠征した際には、リクルートされている高校生をチェックするウェブサイトで5つ星の評価をもらっていたアメリカの選手と互角以上のプレーをしていた。

 また、日本でプレーする大半の女子選手と違い、ジャンプシュートをワンハンドで打てることは、アメリカでプレーするうえで大きなメリットとなる。

 さらに、相手選手と対峙したときにわざとボールを前に出して、反応したタイミングで逆側の手を使ってボールを引き戻し、そのまま逆方向に抜くシャムゴッドという荒技もできる。

 シャムゴッドからユーロステップというフィニッシュを試合中にやった映像を見たとき、こんなプレーをできる日本の女子選手は今野しかいないと感じた。

【次ページ】 知名度がなくても興味は本物。

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