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J1昇格がなくても。町田ゼルビアに
培われた相馬監督の鹿島イズム。
text by
郡司聡Satoshi Gunji
photograph byJ.LEAGUE
posted2018/11/20 10:30
川崎フロンターレを経て町田ゼルビアの監督に就任した相馬直樹監督。その手腕は今季のJ2を大いに沸かせた。
最後の最後まで走り続けた。
試合後会見で、相馬監督はこう言った。
「昇格がないとシーズンの最初からなんとなく分かっている中で、走り続け、最後の最後まで戦い抜いてくれた選手たちを褒めてあげてほしいです。その一言に尽きるし、僕が何かをしたわけではなくて、彼らがプライドをかけて、日々の準備をしてきてくれた結果だと思います」
J1ライセンスなき相馬ゼルビアの躍進を支えたもの――。それは、1つに集約することは難しい。ブレないスタイルとチームマネジメントを貫く指揮官の存在、そして相馬監督のチーム作りを信じてピッチ上で応え続けた選手たちの意思の強さと奮闘にある。
4位という望外の成果は、それらを1つでも抜きにして、語ることはできない。