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悲願のアジア制覇で20冠到達。
鹿島が示した「変わらぬ」強み。
~勝者の精神はいかにして受け継がれるか~
posted2018/11/23 15:00
text by
北條聡Satoshi Hojo
photograph by
J.LEAGUE
時代に取り残されるな、変われ、変われ――。そんな見えない圧力が日常化した現代において「変わらぬ」ことが、彼らの大変な強みになっている。
鹿島アントラーズのことだ。
AFCチャンピオンズリーグ(ACL)決勝で、イランきっての強豪ペルセポリスを破り、初のアジア制覇を成し遂げた。これが節目の20冠目。国内では他の追随を許さぬ大記録でもある。
地球の裏側からやって来たジーコ(ブラジル)が鹿島の礎を築いて四半世紀。勝ち続ける強者のDNAが脈々と受け継がれてきた。ACL決勝も、そうだ。
ブラジル国籍の助っ人にオーソドックスな4-4-2システム、そして勝者の精神(=ジーコ・スピリッツ)は変わらぬまま。勝者の作法を心得た試合巧者で、隙がなく、したたかに勝利をたぐり寄せる戦いぶりは、まさに鹿島のイメージそのものだった。