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錦織圭「十分すぎる1年だった」
ファイナルズ敗退も自然と前向き。
text by
秋山英宏Hidehiro Akiyama
photograph byGetty Images
posted2018/11/16 11:40
錦織圭の今シーズンは苦しい始まりだった。ここまで来られることをどれほどの人が予想しただろうか。
錦織「十分すぎる1年だった」
2年ぶりに出場したツアー最終戦は、ラウンドロビン敗退の結果に終わったが、故障でシーズン開幕を迎えたことを思えば上々の終幕だったのではないか。
「十分すぎる1年だった。手首の痛みと闘い、自分のテニスともいろいろ闘い、なにか、いろんなことを乗り越えた1年だった」
山あり谷ありだったシーズンを振り返る言葉は、自然と前向きなものとなった。復帰の目標としていた全豪オープンには結局出場できず、チャレンジャー(下部ツアー)での復帰となった。
復帰した当初は手首に痛みを抱えたままで、再発の不安とも闘ったはずだ。年間成績上位8人によるATPファイナルズ出場で、1年間の頑張りが報われたのはなによりだった。