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「スポーツの本質は遊びでしょう?」
ラグビー伝説の名将・春口廣の今。
text by
多羅正崇Masataka Tara
photograph byMasataka Tara
posted2018/11/11 09:00
なんとも楽しそうに子供たちにラグビーを教える春口廣氏。ストイックになりがちな日本スポーツ界で貴重な存在だ。
「スポーツの本質は遊びでしょう?」
それでも3部チームを大学王者に育てた人は強靱だ。「アカデミーの最終的な夢は、クラブチームを作ること」と意気込んでいる。
1974年の監督就任当時、部員はわずか8人だった。Hポールすらないグラウンドから伝説を始めた。
今度は専用グラウンドもないところからの再スタートだけれど、春口さんの行くところには笑顔がある。アカデミーのポリシーは楽しむことだ。
「エンジョイラグビー。いろんな人に楽しんでもらう。そこがベースだね。スポーツの本質は遊びでしょう? 基本的に、そこに笑顔がなきゃね」
その笑顔と同じくらい、春口さんの言葉はキラキラと輝いている。