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日本がエディーとの対戦を前に、
オールブラックスから学んだ教訓。 

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生島淳

生島淳Jun Ikushima

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photograph byItaru Chiba

posted2018/11/07 07:00

日本がエディーとの対戦を前に、オールブラックスから学んだ教訓。<Number Web> photograph by Itaru Chiba

オールブラックスにあれだけトライを量産できた。それと同時に課題を突き詰めれば、さらに強くなる。

トライはもう少し防げたはず。

 ティア1、ラグビーの一等国相手にみすみす餌を与えている余裕は、当然のことながらない。

 スコアは31対69。

 31点を積み上げた日本のトライはたしかに見事だったが、曖昧な状態からプレゼントしたかのようなトライは、もう少し防げた気がする。

 曖昧さを生んだのが、選手の判断なのか、それとも指示の不徹底なのか。原因の究明は、残り2戦のテストマッチを見て総合的に判断したい。

 日本の次戦は11月17日、ロンドンのトゥイッケナムで行なわれるイングランド戦である。敵将はいうまでもなく、エディー・ジョーンズ氏だ。

エディーは弱点を徹底的に突く。

 6月末、沖縄で高校生相手にラグビーのクリニックを実施したジョーンズ氏は、日本戦の展望を語った。

「11月のトゥイッケナム、ジャパンの諸君は是が非でもイングランドを倒したいでしょう。もちろん、簡単なことではありませんよ。イングランドも十分な準備をしますから」

 なにせ日本の事情に通じている戦略家のジョーンズ氏のこと、日本の弱点を徹底的に暴いてくるだろう。

 曖昧なキックに対する、厳しい処罰。上がりの速いジャパンのディフェンスに対し、セカンド・フェイズでの仕掛けの準備。セットプレーでは、スクラムでは反則をもらいにいき、ラインアウトではサイズ不足に悩むジャパンを苦しめるに違いない。

 ただし、日本には2週間の準備期間がある。攻防の焦点はハッキリしているし、準備はしやすい。また、コンディションも上向くはずだ。

【次ページ】 自分たちの時間帯さえ持てば。

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#エディー・ジョーンズ
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