SCORE CARDBACK NUMBER
「普通」にウルグアイ撃破!
日本代表は固有名詞の時代へ。
~南野、中島、堂安という才能の愉悦~
posted2018/10/30 15:00
text by
二宮寿朗Toshio Ninomiya
photograph by
Takuya Sugiyama
いやはや凄いことになっている。初陣から無傷の3連勝を飾った森保ジャパンのことだ。
衝撃はロシアW杯8強の強豪ウルグアイを破った一戦だろう。奇策を打ったわけではない。ひたすら守り抜いて勝運を呼び込んだわけでもない。それこそ、普通に戦って、普通に勝った。そんな印象が強い。
森保一監督の手掛けるチームは、いかにもメディアが飛びつきそうなキャッチコピーを持たない。コンセプトは全員攻撃・全員守備だが、現代ではごく「普通」のことだ。
4-2-3-1という陣形も含め、とても標準的である。ただし、洋モノ感満載の世界標準とは違う。多くの日本人になじみの深い『日本標準』のフットボールだ。