“Mr.ドラフト”の野球日記BACK NUMBER
10年前のドラフトで考えるオリックス。
才能の大小より球団との相性が大事!?
posted2018/10/14 10:30
text by
小関順二Junji Koseki
photograph by
Kyodo News
NumberWebではドラフト会議のすべてを知るスポーツジャーナリスト・小関順二氏に依頼し、全12球団の10年前のドラフトを振り返って今を検証する、「2008年のドラフト会議、その後」という短期集中連載を企画しました!
今回は、西村徳文ヘッドコーチが新監督に就任したばかりのオリックス・バファローズです!
今回は、西村徳文ヘッドコーチが新監督に就任したばかりのオリックス・バファローズです!
2008年のドラフト会議・オリックス・バファローズ。
1位 甲斐拓哉/投手/東海大学付属第三高校
2位 伊原正樹/投手/関西国際大学
3位 西勇輝/投手/菰野高校
4位 高島毅/内野手/青山学院大学
5位 西川雅人/投手/愛媛マンダリンパイレーツ
オリックスは大学生&社会人!
「高校生より大学生&社会人」――オリックスがドラフトに臨む際の最大のテーマと言っていい。
阪急時代の1968年、1回のドラフトでのちに名球会入り(日米通算で投手は200勝、250セーブ、野手は2000安打以上)する山田久志、福本豊、加藤秀司を獲得して、阪急・オリックスと社会人の相性のよさはクローズアップされたが、それ以前にも足立光宏、秋本祐作、阪本敏三など、社会人出身の好選手はいた。
2008年当時のオリックスに目を向けると、中心選手に、金子千尋、小松聖、岸田護、後藤光尊、下山真二という社会人OBがいる。
彼らの活躍もあってチーム成績は9年ぶりのAクラス、2位に躍進しているので、この年のドラフトも社会人が中心となると思ったが、1位は高校生の甲斐拓哉(投手・東海大三高)だった。
2位は関西国際大の左腕、伊原正樹。
結果から言うと、甲斐も伊原もプロでは1勝もできなかった。