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シャンパンと落胆が交錯する季節。
ダルビッシュ有も苦さを噛み締めて。 

text by

ナガオ勝司

ナガオ勝司Katsushi Nagao

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posted2018/10/14 09:00

シャンパンと落胆が交錯する季節。ダルビッシュ有も苦さを噛み締めて。<Number Web> photograph by AFLO

リベンジを期したカブスに、あまりにも早いシーズンの終わりが訪れてしまった。

1球団を除く全員が敗れてシーズンを終える。

 話を元に戻そう。

 メジャーリーグは毎秋、数多くの敗者を生み出す。期待に応えた選手にも、期待に応えることができなかった選手にも、その結果は平等に訪れる。勝者はたった1球団およそ25人の選手だけ。今年もすでに26球団650人以上の選手が敗者となった。

 敗者は何を思うのか。

 カブスのベテラン左腕ジョン・レスターは、こう言った。

「長い目で見たらこれは我々にとって良かったのかも知れない。なぜなら、我々は負けることからしか学べないんだ。前に進むためには、これは良いことなんだと感じているよ」

 どんなに悔やんでも、やり直すことはできない。ならば、それを受け入れて、これからの人生の「糧」とするだけ――。

 潔い敗者に明るい未来をもたらすのは、とても愚直で前向きな気持ちなのかも知れない。

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ダルビッシュ有

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