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メジャーの流行「ブルペンゲーム」。
ポストシーズンは継投策が主流。

posted2018/10/13 08:00

 
メジャーの流行「ブルペンゲーム」。ポストシーズンは継投策が主流。<Number Web> photograph by Getty Images

日本時間10月10日に行なわれた地区シリーズでは、レッドソックス、ヤンキース両軍あわせて10人の投手を注ぎ込んだ。

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四竈衛

四竈衛Mamoru Shikama

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 ポストシーズンに入って以来、「ブルペンゲーム」という耳慣れないフレーズが、頻繁に聞こえてくるようになった。意味としては、救援勝負、というところだろうか。

 短期決戦で継投が勝敗を分けるのは、洋の東西を問わず、今に始まったことではない。ただ、特にここ数年は、ポストシーズンで継投のタイミングが極端に早くなり、救援陣の質、厚みをより重要視する傾向が顕著になっていることは間違いない。

 10月3日のア・リーグ・ワイルドカードゲーム「ヤンキース―アスレチックス」では、ヤンキースの先発ルイス・セベリーノが、4回まで無安打無失点と好投。ところが、5回表無死から連打を浴びた時点で、交代が告げられた。球数は87球だった。

 同6日の地区シリーズ第2戦では、5回3安打1失点と好投した田中将大が、78球でマウンドを譲った。

 点差は、ともにヤンキースが2点をリードしている状況だった。

1~3巡目の対戦打率を見てみると。

 早期交代の理由を、ヤンキースのアーロン・ブーン監督は、複数の要因を挙げながら説明した。

「我々の強みのひとつは救援陣。しかも、休養日があることを考えれば心配する必要もない。2巡目、さらに3巡目になれば、点差や相性に重点を置く方がベター。もちろん、7~8回を投げてくれればハッピーだが、休日前であればどんどん積極的にいく」

 その背景として、ヤンキースがアロルディス・チャプマンをはじめ、デリン・ベタンセスらメジャー屈指の救援陣を揃えていることは言うまでもない。その一方で、細かいデータに基づく判断があることも見逃せない。

 特に、セベリーノの場合、相手打線との対戦打率に明らかな変化が表れている。

 1巡目:2割1分5厘、2巡目:2割1分1厘、3巡目:3割1分6厘

 田中の場合も、同様の傾向は否定できない。

 1巡目:2割3分2厘、2巡目:2割1分7厘、3巡目:2割9分2厘

【次ページ】 田中自身も戦術変化を理解。

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田中将大
ニューヨーク・ヤンキース
前田健太
ロサンゼルス・ドジャース

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