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武豊4000勝まであと「3」の週末。
スプリンターズSはモレイラに期待。 

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島田明宏

島田明宏Akihiro Shimada

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photograph byYasuo Ito/AFLO

posted2018/09/29 09:00

武豊4000勝まであと「3」の週末。スプリンターズSはモレイラに期待。<Number Web> photograph by Yasuo Ito/AFLO

3月の高松宮記念では3位、モレイラに乗り換わった前走では勝利を手にしているナックビーナス。

来週は凱旋門賞、今週決めたい。

 JRA通算1000勝までは8年、1000勝から2000勝までは7年、2000勝から3000勝までは5年で到達したが、さすがにその後はペースが落ち、3000勝から4000勝までは11年を要すことになった。

 今週は土曜日が阪神で10鞍、日曜日は中山で6鞍と、計16鞍に騎乗する。

 こうして勝ち鞍に関する記録が迫り、心境を問われて口にする言葉はいつも同じ。「減っていく数字じゃないですから」。

 デビュー以来変わらぬ自然体で大台到達を狙う。とはいえ、来週は凱旋門賞に騎乗するため日本では乗らないので、今週のうちに決めたいところだろう。

さて、スプリンターズステークスは。

 武は、今週の第52回スプリンターズステークス(9月30日、中山芝1200m、3歳以上GI)ではラインスピリット(牡7歳、父スウェプトオーヴァーボード、栗東・松永昌博厩舎)に騎乗する。重賞勝ちはなく、昨年と今年の高松宮記念で13、15着に敗れ、その後、5、6、5、5着という成績だから、ほぼ無印という評価になりそうだ。

 が、半兄に新潟記念を勝ったエアセレソン、伯父にダービー馬ウイニングチケットがいるという血統的背景から、一発の可能性がゼロとは言えない。ただ、陣営が「道悪は苦手」と話しているだけに、週末の天気予報の傘マークがいささか気になる。

 騎手に注目という意味で面白いのは、「マジックマン」ジョアン・モレイラが手綱をとるナックビーナス(牝5歳、父ダイワメジャー、美浦・杉浦宏昭厩舎)だ。前走、札幌芝1200mのキーンランドカップを勝ち、モレイラにJRA重賞初勝利をプレゼントしたパートナーである。この勢いで、モレイラがJRA・GI初制覇を遂げるシーンも充分あり得る。

 史上初のJRA同一GI3連覇がかかるレッドファルクス(牡7歳、父スウェプトオーヴァーボード、美浦・尾関知人厩舎)には、騎乗停止中のミルコ・デムーロに代わって、戸崎圭太が騎乗する。引いたのは大外16番枠。後方から直線一気の差し切りを狙う。

 1番人気になるのは、前走、海外遠征帰りで休み明けとなったセントウルステークスを完勝したファインニードル(牡5歳、父アドマイヤムーン、栗東・高橋義忠厩舎)だろう。昨年のこのレースでは流れに乗れず12着に惨敗したが、今年は高松宮記念を含め、国内のスプリント戦は3戦3勝と充実期に入った。

【次ページ】 モレイラマジックで逆転可能と見た。

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