スポーツ・インサイドアウトBACK NUMBER
短期決戦とブルペンの勝負。
ポストシーズン展望、前田健太は?
text by
芝山幹郎Mikio Shibayama
photograph byAFLO
posted2018/09/29 08:00
試合終盤でのリリーフを任される前田健太。昨シーズンに続く快投乱麻となるか。
マエケンの踏ん張りに期待したい。
となると、問題は抑えの切り札ケンリー・ジャンセンの体調に一抹の不安が残るブルペンだ。9月になってからV字回復を見せているとはいうものの、チームの救援防御率3.70は大リーグ全体で10位。宿敵カブスの救援防御率が3.35と安定しているだけに、ここはひとつ前田健太の踏ん張りに期待したい。
打力では、マニー・マチャド、ジャスティン・ターナー、マックス・マンシーを軸とするドジャースがカブスの上を行くだけに、優劣を分かつのはやはりブルペンの勝負だろう。ブレーヴスやブルワーズは、勝ち抜く力が足りないのではないか。
と見てくると、混戦を勝ち抜いて栄冠を目指せそうなチームはかなり絞られてくる。短見を承知で予想すると、今年のワールドシリーズはアストロズ対ドジャースの再戦になるような気がしてならない。アストロズが連覇を果たせば、1998~2000年のヤンキース以来、久々の快挙なのだが。